41.巻向の 桧原も未だ・・・
巻向の 桧原も未だ 雲いねば
小松か未ゆ 淡雪流る
万葉集巻10-2314 柿本人麻呂
歌の意味
巻向の桧の原にもまだ雲がかかつていないのに松の枝先を沫(泡)雪が流れるように降っている。
☆碑の建つところは、角力のはじまり旧跡カタヤケシがある。そこから奈良盆地を見下ろすことができ、見晴らしの良いところである。
柿本人麻呂
飛鳥時代の代表的な歌人。後世、山部赤人とともに歌聖と呼ばれる。人麻呂は巻向山麓の里に愛する妻が住んでいたために、この付近の自然を歌った作品が多い。