5.あしひきの 山川の・・・

あしひきの 山川の瀬の 

 

鳴るなへに 弓月が嶽に

 

雲立ち渡る

       

  万葉集巻7-1088 柿本人麻呂


歌の意味

山から流れ落ちてくる川の瀬の音が高くなりひびくにつれて、弓月嶽には一面に雲が立ち渡ってゆく。 

 

柿本人麻呂

飛鳥時代の代表的な歌人。後世、山部赤人と共に歌聖と呼ばれる。人麻呂は巻向山麓の里に愛する妻が住んでいたために、この付近の自然を歌った作品が多い。

 

 

揮毫者 鹿児島寿蔵(じゅぞう)

 

明冶・大正・昭和期の歌人。人形作家。博多人形をベースにした独自の「紙塑人形」の開発により人間国宝に指定。アララギ派の歌人として知られる

 

歌碑の場所 5番 

穴師川の横の市道沿いに南面して建つ。