高家春日神社境内古墳(仮称)(桜井市 高家)


 高家の最高所、標高300mの尾根端に春日神社(高田神社)が鎮座します。この神社の境内の拝殿脇にあるのが春日神社境内古墳(奈良県遺跡地図では14D-0249)です。拝殿の建築で奥壁西側が破壊され天井石もかなり抜かれた上、土砂が流入しており墳形もよくわからない状態で石室内部も羨道部の一部しか見ることが出来ません。

 埋葬施設は南に開口する片袖式横穴式石室で石室内に土砂が入り込み詳細は不明ですが昭和33年発行の桜井市文化叢書の「古墳」という本には石室外容による推定では玄室長は約3.5m、幅約2m、羨道部は長さ約5m、幅約1.5m、高さ約1mとあります。 外に露出している石材等から比較的大きめの石材が使われているようです。築造時期は発掘調査されていないのでよくわかりませんが石室の石組から6世紀代の古墳と思われます。この神社の近くから見る景観は、素晴らしく桜井市内でも有数の景観です。合わせて見学がお勧めです。