50.狭井河よ 雲立ちわたり・・

狭井河よ雲立ち渡り

畝傍山

木の葉騒ぎぬ

風吹かむとす。

古事記・伊須気余理比売

   (いすけよりひめ)


歌の意味

狭井川の方からずっと雨雲が

立ち渡り畝傍山では

木の葉がざわめいている。

今に大風が吹こうと

している。

 

伊須気余理比売

神武天皇の皇后。神武天皇没後、その庶兄手研耳(てざしみみ)は未亡人となった伊須気余理比売に言い寄るのであるが、その時、比売が生んだ三皇子を殺そうとする。この危機を歌をもってそれとなく知らせ、見事に救うのである。

 

 

揮毫者 月山 貞一

人間国宝の刀工、月山貞一は1907年に刀鍛冶月山貞勝の第三子として生まれる。月山家は鎌倉時代に発祥した出羽月山鍛冶を祖とし、昭和41年祖父の銘を受けて二代貞一を襲名。この間の同40年奈良県桜井市茅原に月山日本刀鍛錬道場を開設。現代刀工界の最高峰として活躍し、後進の育成にも努めほか伝統技術の海外紹介にも尽力した。 

歌碑の場所 50番

狭井神社を過ぎ細い小川のような狭井川を渡ってすぐ道沿いの月山記念館の横に東面して建つ。